[98.01.24]

ザウルスポケットの調査

• シャープのザウルスホームページはhttp://www.sharp.co.jp/sc/excite/zaurus/zaurus-index.htm
• 93年10月、初代ザウルス[PI-3000]発売
• 現在のねらい目は、97年11月発売のザウルスポケット[MI-110M](標準価格:83,000円)。パワーザウルスと違って、モノクロでデジカメ、PDMCIAカードなどは使えないが、軽量・コンパクトで、電池もち時間も長い(40時間)。(全貌がよく分かるニュースリリース)
• 外部オプションとしてほしいものは、PHSアダプター(CE-PA2、標準価格:15,000円、ザウルスでPHSを使って通信をする際の専用アダプター。FAX送信はPTE経由のみ)、携帯型キーボード(CE-KB1、標準価格:9,000円、必要な時に接続できる携帯型キーボード。使いやすい14mmピッチ採用)、ACアダプター(EA-59、標準価格:5,000円、ザウルスポケット専用ACアダプター。オプションポート変換アダプター(CE-HA15)付属)。
• PIM機能は、パーソナルデータベース、表計算、ワープロ、カレンダー、スケジュール、アクションリスト、顔写真付きアドレス帳、コンタクト機能、インクワープロ、レポート＆自由帳、フォトメモリー(デジタル写真表示、手書きメモ)、統合辞典(国語/漢和/英和/和英)、電卓、世界時計、アクションプランナー。
• Excelとデータ交換(Excel95/7.0ブック形式)できる表計算ソフト、およびWord、一太郎8とデータ交換(RTF形式)できるワープロソフトを搭載。
• 同梱のパソコン連携ソフトを使ってWindows95のOutlook97などとの間でPIM情報(スケジュール/アクションリスト/アドレス帳)のシンクロナイズが行え、パソコンとの間で常に最新の情報を共有可能。
• 「コンタクト登録」という機能を使うと、「会う」とか「電話する」というのが、文字を入力することなしに設定できるらしい。アドレス帳を開いてボタンを押すだけという手軽さだそうな。「電話する」の場合には電話番号がスケジュールに記載され、いちいちアドレスを検索する手間が省けるらしい。
• 秋葉原で聞いてみると、パワーザウルス本体とキーボードを一緒に買ってゆく割合が非常に高いそうである。ザウルスの携帯キーボードのキートップは、いわゆるパソコン用のフルキーボードには及ばないのもも、タッチタイプの必要最低限度といわれるWindowsCEマシンや東芝のLibrettoのキーボードに比べるとはるかに大きい。キーボードを使うときには、画面が見やすくするために本体を立てる必要がある。この方法として、キーボードに付属のハードカバーを使う方法があるらしい。キーボードカバーは、キーボードを使うときには、キーボードの裏に格納するようになっているのだが、実は、これを裏返すと本体を支える土台になるそうなのである。これが、とても安定性が高く、画面も見やすいということで、この提案者は、電車などでパワーザウルスをひざの上に置いて文字入力を行うこともできると豪語している。
• ザウルスの基本３大機能は、アドレス(住所録)・スケジュール(予定表)・アクションリスト(備忘録)だそうな。
• 知り得た情報を、全部ザウルスに書き込む。こうしておくと、例えば一部分しか思い出せない情報でも、ザウルスの強力な検索機能により即座に探せる。日付、時間、金額、人名など、脳内に残った情報の断片を入力すれば、あとはザウルスが思い出してくれる。これはいわゆる「記憶するな。記録せよ」の世界ですね。
• 焦りからも解放される。スケジュールのデータやアクションリスト項目、それから電話などのアポイント予定は、デイリープランという閲覧画面ですべてまとめられて見ることができる。寸暇にこの画面を見れば、本日の予定や備忘録が美しく並んでいる。「次の予定は正午から○○でございます」とスケジュール機能が教え、「銀行行って金おろして飲み会に備えること!!」とアクションリスト機能が激励する。ザウルスのスケジュールとアクションリストは、ユーザーのアシスタントであり鬼軍曹だ。彼らの言うことさえ聞いていれば、ユーザーである私は、何も考えずにただただ行動すればいいのである。
• ザウルスがあれば、いつでもどこでもメールをチェックできる。携帯電話で連絡してもらってもいいのだが、やはり文字による確認、すなわち電子メールだと、話が早い。たいてい、メールのやり取りだけで、問題が片づく。相手もそれをよく知っていて、仕事上の問題などは、メールで送ってくるのだ。私は出先でコタツで台所で、気がついたときにザウルスを取り出してチョチョイとメールをチェックし、サクサクッと返答を入力・送信し、問題を解決する。もしザウルスがなかったら、かなりの時間、デスクトップパソコンの前に釘付けになっていたことだろう。ザウルスちゃんのおかげで、私はけっこう自由気まま＆気楽に行動できた気がする。
• ザウルスの周辺機器の多くは、どのザウルスにもつながるようになっているので、一度周辺機器を買ってしまえば、ザウルス本体の乗り換えをしてもあまりお金がかからない。例えば私は、デジタル携帯電話アダプターやパソコン接続ケーブル、光通信インタフェース、モデムカード、フラッシュメモリカードなどヤケにたくさんのザウルス用周辺機器を持っているが、これらの多くはモノクロザウルスユーザー時代に買ったものだ。でも現在ではこれらをパワーザウルスで使っているのである。
• パワーザウルスの周辺機器と言えばやはり専用キーボードがユニークな存在である。これは電卓程度の厚さでパワーザウルス程度の縦横幅キーボードで、携帯にはもってこいのシロモノだ。使い勝手はわりといい方だが、サイズが小さい分打ちづらさもある。が、出先で多くの文字(100文字以上程度)をザウルスに入力する必要があるときは、このキーボードがものすごく役立ってくれる。ザウルスのペン入力はすごく秀逸ではあるが、やっぱりキーボード入力の手軽さにはかなわない。というわけで、パワーザウルス＋専用キーボード＋デジタル携帯電話＋デジタル携帯電話アダプタの４点セットが、モバイル時における必需品であり、超オススメのモバイルキットなのである。
• ザウルスをうまく使いこなすためにただひとつ肝心なのは、やはり入力できるデータはすべて入力しまくるという事だ。いろんなデータを入れてみると意外な発見があったりしておもしろい。
• 私の場合は、かなりの頻度でパワーザウルスの電子メール機能を使っている。もちろん出先でだ。というのも、電子メールは必要な時に使えてこそ便利だからである。家やオフィスににいるときだけしか使えないのでは、郵政省メールや宅急便とあんまり変わらないではないか。思い立ったときに即、情報を送受信してこそモバイル電子メールの意味がある。
• そのビックリ人物は、普通に予定をつけておいて、予定が済んだ瞬間、その予定データにメモを書き加えるのだそうだ。例えば”１５時に取引先課長と会議”の予定なら、その予定が済んだ時に、データに”取引先課長氏は赤いネクタイ。17歳の息子さんが受験勉強中”などと、細かな情報を書き記す。で、次回その人物と会ったときに、「こないだの赤いネクタイもよかったが今日のもイカス」とか「息子さんの調子はどうですか」みたいなコトを話し、相手を「うっ、この人ったらわしのことそんなに覚えててくれたのネ。チュ」という気分にさせ、人間関係をよくしたりするという。
• パワーザウルスのイイところは、ユーザーが各種情報を入力していくだけで、勝手に整理されちまう点。例えば、スケジュールに予定を入力し、すべきことをアクションリストに入力し、アポイント先をアドレスでチェックする。気がついたらどんどん入力していくだけでいい。忘れそうなコトを全部ザウルスに入れちまうのだ。
  　で、デイリープランを見ると、その日すべきことなどが、ズラリと整理されて表示される。ユーザーはこの表示に従って行動すればいいのである。パワーザウルスに従って行動すれば、やり忘れがなくなる以上に、何かを気にしている必要がなくなり、キモチがヒッジョーに楽になる。ユーザーは、気づいたことをどんどん入力していき、毎日デイリープラン画面を見るだけでいい。
  　なんつーか、例えば専属の秘書に予定や連絡事項なんかをバシバシ伝えると、秘書が後で「○○へお出かけのお時間です」とか「○○様にご連絡なさってください」みたいに行動を促してくれる感じであるっていうか秘書とか持ったことないのでよくわからんが、絶対に物忘れをしない強力な助っ人がポケットに入っている感じなのだ、パワーザウルスとゆーモンは。
• データを多量に入れておくと、ザウルスは第二の頭脳みたいな感じでかなり役だってくれる。ザウルスをカンペキに便利な装置とするために、ほんのちょっとでも必要になるかもしれないデータは、片っ端から入れておくのが吉だ。
• しかし、データをいっぱい入れるというのはけっこう大変な作業だったりもするのだ。そこでパソコンとザウルスをつないじまうのである。パソコンに蓄えたデータ、パソコンで作ったデータをどんどんザウルスに転送しちまうのである。また、ザウルス上に既にあるけど編集した方がいいデータなどは、パソコンに転送してパソコン上で編集すると効率的だ。パソコンなら画面が広いし、使い勝手のいい各種専用ソフトが利用できる。で、編集し終わったデータをまとめてザウルスに転送するわけだ。
• パソコンとザウルスを接続するには、リンクソフトと呼ばれる種類のソフトウェアが必要になる。パワーザウルスには、専用のリンクソフト、ザウルスパワーコネクションというのが同梱されているが、俺の場合、PowerPIMM2.0というウィンドウズ版のリンクソフトを主に使っている。使い勝手・機能ともにピカイチのリンクソフトで、単体でもPIMとして使えるからだ。なお、パソコンとザウルスを接続する場合は、IrDA方式の光通信が可能なパソコンなら、接続ケーブルや光インターフェースといったオプション類は必要ない。
• ヒマさえあれば妙なデータを次々と入れまくり、ついでにザウルス内のデータをなるべく見やすくかつコンパクトかつ新しくするべく、いつもパソコン上で編集しまくっているのだ。パソコンリンクソフトを使って、ザウルスにデータをため込めば、どんどんどんどんザウルスが強力な携帯型万能データベースになっていくのである。
• ザウルスを使い続けると、過去に使ったデータがたまる。昔使ったデータだから捨てちゃってもいいや〜とか一瞬思うが、捨てちゃうのはもったいない。昔必要だったデータというのは未来でも役立つのだ。
  　例えばシャープのとある技術者の話。過去のスケジュールデータを消さずにそのままにしておいたら、後で大いに役立ったという。年末には誰が来てどこへ行ってどういう会議があったとか、製品完成間近には何をやるべきで時間はどのくらいかかってどんなトラブルが出たとか。そんな昔の道のりがそのまま翌年の年末スケジュールや次の製品の開発スケジュールの参考になったという。
  　なるほどそう言えば俺たち雑誌関係者も毎年毎年、年末になると死ぬかと思うほど多忙な日々を過ごし、死ぬかと思うほど致命的な過ちを起こし、死ぬかと思うほどやることが増えるが、よく考えれば毎年同じコトで死ぬかと思ったりしているのだ。いわばルーチンワーク。一度通った道のりで何度も苦しむことはない。ここは過去のデータを参考にして、死ぬかと思わないような余裕のある年末進行を目指したいものである。
• 最初は、パワーザウルスでもデジカメを使わなかったのだが、ある日思い立って試しにデジカメカードを付けて使っていたら、けっこう楽しく使えた。その日から俺は、デフォルトな感じでパワーザウルスにデジカメカードを装着して出歩き、楽しんでいる。
  　まず、何しろ気軽にデジカメを使えるのがいい。いつも持ち歩いている小さな情報ツールがデジカメとして使えるのだから、気分が楽なのだ。「さあデジカメ使うぞ」と意気込んで荷物をひとつ余計に持ったりしなくても、常識的にデジカメを使えるのがいい。
  　また、俺の場合、PowerPIMMを使ってウィンドウズパソコンとパワーザウルスをリンクさせているので、デジカメカードで撮った画像をワンタッチでパソコンに転送できる。手軽に画像を扱えるようになると、これがけっこうおもしろくなるのである。
  　こういう感じでデジカメ機能を使い始めると、仕事用途にもけっこう使い始めたりする。いわゆるメモとしてのビジュアルであり、例えば場所の記録とか図の記録とか、覚え書きがわりのメモとか。使い始めると非常に便利かつクイックに使えたりする。
  　楽しいということと便利ということが重なると、愛用につながる。
• “パワーザウルス”の魅力は、携帯情報端末とデジタルカメラが一体化した点かな。かつては、重装備もやむなしと思っていたけど、今ではできるだけ軽装備で行きたい。長いことデジタルカメラを常時携帯してたが、これでデジカメを持ち歩く必要がなくなった。撮った写真は、通信機能を使って送信できるし、ちょっとWebを見ることもできる。仕事をこれですべてというわけにはいかないが、最後はこれ１台でなんとかなるという安心感がいいんです。(山根)
• デジタル機器の最大の利点は、必要なデータを瞬時に検索できる点ですね。ただし、ザウルスシリーズは、通信ログの整理法などに、まだまだ大いなる改善を求めたい部分もありますよ。シャープは、独自ＯＳを開発し、携帯情報端末の市場を開拓してきた。しかも、システムをＲＯＭ化しているので、たった１秒で使いたい機能が起動する。パソコンに比べて、断然速く、ストレスを感じさせないのは凄いです。(山根)
• 山根一眞の、男のための情報ハンドバッグ、『kaZma情報鞄』の最新作で、パワーザウルスにあわせて設計された『スーパー・モバイル鞄』(ナイロン製:26,000円、皮製:43,000円)は、シャープHPの中と、通信販売MONOの両方で紹介されているが、後者のほうが詳しく、内容も紙のカタログそのままである。また、名前からもわかるように、後者では通信販売で購入することもできる。ただし、値引きはない模様。
• TwoTopの実売価格のページにいってみたところ、PC関係の通販値段しか載っていなかった。
• 以下は、ザウルスプラザをうろうろしていて、たどり着いたページ。このザウルスプラザのページが、ザウルスのWebのデフォルトスタートページ。
• まったくザウルスと関係ないけれど、大航海時代の“海”をテーマにした４つのレストランバーはこちら。幕張（ディスコ）以外は、年中無休。でも、ニューオータニ系なのでちょっと高い。
  • 陽気なカリブの雰囲気がいっぱいの 〈カリブの居酒屋・トムＣＡＴカリビアン ツアー〉（赤坂）
  • 船室をイメージした 〈船室レストランバー・ギャリー〉（新宿、日比谷）
  • 豪華なキャビン風レストラン 〈リトルパイレーツ〉（銀座）
  • ダイナミックな大砲船レストラン 〈ガンシップ〉（赤坂、幕張、幕張（ディスコ））
• なんと、ユニシスの門前仲町紹介ページもあってびっくり。しかし、内容はたいしたことはない。お店にしても、写真が載っているだけで、メニュー等の紹介は一切なし。このマップをもとに、独自に作ろうかな。(^^)

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