ある週末、おとなりの夫婦と一緒に、井の頭公園に遊びに行き、せっかく吉祥寺にきたから、有名な「いせや」の焼き鳥を食べようということになりました。今までに「いせや」本店には行ったことがあったのですが、週末のことゆえ、ウィークデイでも人の多いその店が満席以上であろうことは容易に想像がつきました。
ふと見ると、公園の入り口近くに同じ屋号をもつ焼鳥屋さん(いせや公園店)があるではないですか。こちらのほうは、焼き鳥の煙がもうもうと公園前通りに流れ出しており、おみやげに焼き鳥を買っている人が何人かいたのですが、店内は比較的すいているようでした。
さっそく中に入り、空いている席を見つけて座りました。しかし、いつまでたっても注文を取りにきません。「すみませ〜ん！」。どこからも何の返事も返ってきませんが、しばらくすると若いお兄さんがテーブルの横に来ました。終始無言です。
私 「生ビールを二つ。焼き鳥はここに書いてあるものだけ？」
店員「......（ぶっきらぼうに）そうです。」
連れ「じゃー、えーっとなんにしようかな。焼き鳥とレバーとハツはみんな食べるよね。他はなんにしようか...」
私 「盛り合わせとかはないんですか？」
店員「......」
私 「すみません。盛り合わせとかはないんですか？」
店員「（めんどくさそうに）もうこの人がたのみはじめてる。」
本来、ここで店を出るべきだったのですが、その場は何とか気持ちを抑えて注文しました。しかし、その後も他のお客さんへの対応を見ていても、ほぼ終始無言。まるでしゃべるのが禁止されているかのような態度で、しかも全店員がやたら緩慢な動きで、店にいればいるほど腹が立ってきました。
肝心の焼き鳥の方も最悪で、串の向こうの方とこちらの方で焼け具合が違っていたり、生焼け、焦げすぎがあったりとさんざんでした。
しばらくして、向こうのグループでビールがなくなったようで、追加注文をするようでした。「すみませ〜ん」。どこからも、なんの反応もありません。しばらくして、また、一段と大きな声で、「すっみませ〜ん！」。そのとき、我々のグループの横をひとりの店員が、「っせ〜な」と（周りには十分聞こえるくらいの声量で）つぶやきながら、通り過ぎていきました。
早々にその店を後にし、それ以来２度と行ったことがありません。
もし、このお店が本店のほうと何の関係もないお店だったらごめんなさい。また、本店の名誉のためにつけ加えておきますと、本店の方ではこんなことは一切経験したことはありません。