６月１５日（木）、マイクロソフトから「ウィンドウズＣＥ３．０」が発表されました。
ウィンドウズＣＥは、みなさんもご存知のとおり、インターネット接続などで今後成長が見込まれる携帯情報端末（ＰＤＡ）向けの新しい基本ソフト（ＯＳ）です。
ウィンドウズＣＥ３．０は、従来より小型化することで、より小さな情報端末に組み込むことができるのだそうです。
機能的には、ネットに接続して情報検索したり、デジタル音楽を聴くことができるほか、衛星利用測位システム（ＧＰＳ）の受信機などにも使えるそうです。
もうひとつの特徴は、開発者にソースコードが公開されることです。「テストのための参照のみ」という断り書きがついているものの、マイクロソフトにとっては異例の事態ではないでしょうか。
同社担当副社長のビル・ベッティー氏は、「ウィンドウズＣＥ３．０は、機能強化され、使いやすい開発ツールを備えた非常に多機能な製品であり、開発者はこれによりデバイスを短時間で開発することが可能になります。アダプティブ・アプリケーションとインターネット・サービスを必要とする接続デバイスについて開発者は高機能でコスト効率が高いソリューションを開発できます」と述べています。
共同通信社のニュースでは、「ＰＤＡでマイクロソフトは、全米で圧倒的シェア（占有率）を誇るパーム・コンピューティング（カリフォルニア州）に後れを取っており、新ＯＳで巻き返しを図りたい考えだ」と書かれています。
開発ツールとソフトウェアの公開で巻き返しがはかれるでしょうか。今後の動き、特に新ＯＳを組み込んだＰＤＡ製品の発表が楽しみです。
ウィンドウズＣＥ３．０の詳細は、以下のページをご覧ください。http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/061600ce30.htm