Ｊ―フォンの次世代携帯電話の基本ソフト（ＯＳ）に、国産ＯＳ「ＴＲＯＮ（トロン）」が全面的に採用されることになったそうです。
採用予定のトロンＯＳは、アプリックス社（本社・東京）製の「ＪＢｌｅｎｄ」と呼ばれるもので、米サン・マイクロシステムズのネットワーク対応プログラム言語「Ｊａｖａ」とトロンを融合した製品だそうです。
このＯＳは、すでにソニーのミニディスクビデオカメラ「ＭＤ ＤＩＳＣＡＭ」などにも採用されているそうで、ＪＢｌｅｎｄを搭載した携帯電話は、インターネットを通じて各種応用ソフトを取り込むことにより、ゲームや音楽、映像などを楽しむことができるほか、情報家電をコントロールするリモコン端末としても利用できるということです。
発表記事（毎日新聞ニュース速報）の中には、トロンそのものに関する記述もあります。それによると、『トロンは１９８０年代に「純国産ＯＳ」として産学共同で開発された。世界各国の文字を網羅するなど高い評価を得ていたが、８９年に始まった日米構造協議（ＳＩＩ）で、日本政府がトロンを後押しするのは貿易阻害行為にあたると米国政府が主張した。その結果もあって日本国内市場もマイクロソフトなど米国企業のＯＳが支配することになったといういきさつがある』とのこと。
いよいよトロンも日の目を見ることができるのでしょうか。楽しみです。