[96.09.21]

「インターネットで社会はどう変わるか」西和彦

後半は、西和彦氏の「インターネットで社会はどう変わるか」という講演でした。

インターネットによって大きく変わるのは、「時間への考え方」と「距離の考え方」の二つである。それによって、「時間」がますます大切になってくる。

「自分の時間をいかに空けるか」(←ここにインターネットを利用)、そして「空けた時間になにをやるか」ということが重要になってくる。「料理の鉄人」というTV番組があるが、みなさんは「時間の鉄人」になるべきである。

以下に、講演中のキーワードを列挙する。

社会がいまだかつてない急速な変化期に入っている。急速な変化の時代には、次の三つが大切である。

  1. フットワークの軽快さ
  2. 取捨選択の勇気ある判断能力
  3. 思考(Think)型人間から感性(Feel)型人間へ
「インターネット」と「情報家電」と「マルチメディア」は21世紀の重要な成長産業である。

インターネットの普及により距離の概念が変化し、人口が一定(10〜30万人)でまとまった小都市が複数結合したような複合都市になってくるだろう。

時間を有効に使うためには、「心配」を先取りしないで、「プロセスを楽しむ」ということが重要である。

インターネット時代の事業運営のキーワードは、「シンプル」、「スピード」、「タイムマネジメント」の三つである。「シンプル」ということでは、従来「A4・1枚にまとめなさい」ということがよく言われてきたが、インターネット時代には「1行にまとめる」ということが必要である。

「人を増やさないで、売り上げ、利益を増やす」というのが、これからの「生き残りの知恵」である。


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