この鞄には、腫れ物あつかいを要するパソコンを、大事に保護し、落下事故を防ぐ仕組みがほどこされています。
まず、落下防止機能ですが、この鞄は３層構造になっており、真ん中にパソコン収納部分があります。両側の層は、普通のソフトアタッシュ同様に、ファスナーを開けると前回になるようになっていますが、真ん中だけは上側にしかファスナーがありません。そこから滑り込ませるようにパソコンを収納する仕組みになっています。チャック部分を除く、残りの３辺は、軽量強化プラスチックのハニカム構造材で補強されており、内部は緩衝材でおおわれています。
さらに、鞄のハンドル部分は、３層構造の一番外側と、一番内側のフタの部分に取り付けられています。これにより、そのふたつのハンドルをもって持ち上げる限り、すべてのファスナーが全開になっていたとしても、決して中のものが落下しないような構造になっています。
次に保護機能ですが、まず、先ほどの３層構造ということがあげられます。固いカプセルによる器材保護では重量が増す。かといってソフトな衝撃吸収材だけでは、体積が増えるわりに内容積はそれほど増えない。これらの要求を高いレベルでバランスさせようとして生まれた構造が、鞄を前室・中室・後室にはっきりと分ける「３気室構造」だそうです。
もう一つの保護機能が「プロテクトボード」です。パソコンを入れる真ん中の部屋の片側（ノートパソコンの蓋にあたる側）に、着脱自在の硬質塩ビ性「プロテクトボード」が装着されており、ノートパソコンのもっとも微妙な部分である、液晶画面への荷重を吸収するようになっています。
使い勝手が悪い点（パソコン以外のものの収納量が少ないことなど）もあるのですが、この鞄にしてからは、蓋の閉め忘れでパソコンがポロリと落下したり、他の小物などのと接触でパソコンに傷がついたりということはなくなり、非常に重宝しております。