今回のカバンは、今回の鞄は、男のハンドバッグを目指して９２年に開発された第１弾、出張対応の機能拡張をして９４年に開発された第２弾、そしてデジタル時代に対応させた第３弾につづく、第４弾で、基本的には第１弾の男のハンドバッグをモデルチェンジし、モバイル時代に合わせたもののようです。
基本的には、「女性がもつハンドバッグに相当する鞄を男ももちたい」という発想のもとに生まれてきた週刊誌サイズ（Ｂ５版）のカバンです。
ちょっと気になるのは、「パワーザウルス＋携帯電話をピタリと収める」と、大々的にうたって、それにピッタリあわせた裏ポケットができたこと。
これは、山根氏自身が「移動中に電子メールのやりとりだけをしたいというケースなら、シャープのパワーザウルス＋超小型キーボード＋予備電池１本（合計５６７グラム）にドコモのデジタル携帯電話で十分しのげるようになった」というように、パワーザウルスのユーザになったからだと思いますが、こうして、固有の機器にあわせてしまうのはいかがなものか...
逆にいいなぁ、と思ったのは、「ラップトップ・サポーター」と呼ばれる、カバン背面のベロ。これは、膝の上にカバンを置き、その上にＰＣなどを置いてキーボードをたたく場合の、端末のずれを防止するための支えなのです。これは、モバイル経験者しかわからない、細かい配慮だと思います。ただし、使用時には、ＰＣ側にもベルクロを張り付ける必要があります。
価格は、革製のものが、４万３千円（名称「Ｂｅｌｅｍ（ベレン）」、色は黒のみ）、ナイロン製の軽量モデルは２万６千円（名称「Ｘｉｎｇｕ（シングー）」、色は黒、紺、緑の３色）という２モデル４タイプです。
取扱店は、全国の伊勢丹各店舗に加えて、松屋銀座、池袋と宇都宮の東武、川越丸広、金沢大和、松坂屋名古屋店、梅田阪急、岡山天満屋、広島福屋、福岡岩田屋、大分トキハ、熊本鶴屋、鹿児島山形屋だそうです。
私自身は、まだ「買いたい」という強い思いにはいたっていません（←最大の原因は「サイズ」。やはり、ビジネスではＡ４サイズが多いのです）。
山根氏も『超』の文字は使いたくなくて、「スーパー・モバイル鞄」としたのかもしれませんね。
ところで、山根氏は、いまだにシャープのワープロを使いつづけているようですねぇ。
なにしろ、このカバンの紹介文中にも『何がモバイルにふさわしい情報道具か。その結論は単純明快。軽く、電池が長持ちし、机上と同様の機能があり、優れた通信能力を備えていることだ。私が今もって、シャープのミニ・ワープロ（ＷＶ−Ｓ２５０）を使いつづけているのは、これを超えるマシンが全くないからである。電池が切れた、充電のためのＡＣコンセントもない、と冷や汗が出ることしばしのノートパソコンは、怖くてモバイル機としては容認できない......、という私のモバイル・スタイルが、少し変わってきた。移動中に電子メールのやりとりだけをしたいというケースなら、シャープのパワーザウルス＋超小型キーボード＋予備電池１本（合計５６７グラム）にドコモのデジタル携帯電話で十分しのげるようになった。問題は、これを含めた最小限の道具類を持ち歩く鞄をどうするかだ』と書かれています。
う〜む。個人的にはＷＶ−Ｓ２５０よりも、モバイルギアなどの最近の端末のほうが、電池のもちもいいし、通信速度もはるかに速いような気がしますが...。
移動距離が長いときなどは、読みかけの本も入れていきたい場合があります。こういう場合は、仕方がないので「デイパック」の登場となります。
「スーパー・モバイル鞄」は、「男のハンドバッグ」がねらい目なので、まさに上の「デイパック」の代わりになるものということなんでしょうね。通勤カバンとは別物という認識で見なくてはいけないようです。（もちろん、通勤に使ってはいけない、というものではありませんが。）
山根一眞氏は、この小さいカバンに、パワーザウルス一式、携帯電話、テレコ、ＡＰＳカメラ、工具、デジタルビデオなどなどをつめこんで、持ち歩いているようです。
休日に出歩いたり、海外出張時にちょっと街歩きをしたりするのに、デイパックに代わるものとして、ちょっとシャレたカバンがあるといいのかもしれませんね。